日テレ・上重聡アナ 3月末での退社とフリー転身を生報告「いばらの道は重々認識」 今後は「まだ何も」 - スポニチアネックス Sponichi Annex 日テレ・上重聡アナ 3月末での退社とフリー転身を生報告「いばらの道は重々認識」 今後は「まだ何も」 スポニチアネックス Sponichi Annex (出典:スポニチアネックス Sponichi Annex) |
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日本テレビの上重聡アナウンサー(43)が、3月末で同局を退社することが21日、分かった。4月からはフリーアナに転身する。元甲子園球児というキャリアを武器に、プロ野球や箱根駅伝など主にスポーツ実況で確かな実力を発揮してきたが、退社後はスポーツのみならず、情報・バラエティーなど幅広い分野にも活躍の幅を広げていく意向。同局では藤井貴彦アナ(52)も今春退社することが明らかになったばかり。男性アナの勢力図が大きく変わりそうだ。
入社21年目のベテランアナウンサーが退社を決意した。関係者によると、上重アナはスポーツ取材を通じて触れたアスリートの挑戦する姿に刺激を受け、自らも組織を飛び出して新境地で戦うことを決意。正式な人事の内示が出るまでは極秘に進めているが、ごく近しい知人などには退社の意向を伝えている。当面はフリーで活動をしていくとみられる。
昨シーズンの巨人開幕戦の実況を担当するなど、落ち着いた低いトーンの発声で、日テレのスポーツ中継には欠かせない存在だが、同時に「シューイチ」の街ロケなどで見せる、軽妙な進行さばきにも定評がある。退社後は、ライフワークとしているスポーツ関連の仕事はもちろん、情報・バラエティー、ラジオなど仕事の幅を広げ、貪欲にチャレンジしていく決意のようだ。
「エース」という愛称で呼ばれる上重アナは、入社前から話題を集めてきた異色のアナウンサー。小学校から大学まで野球に熱中し、PL学園時代は甲子園大会に3度出場。98年の夏の甲子園ではエース投手として“平成の怪物”松坂大輔(現・野球解説者)擁する横浜と延長17回の死闘を繰り広げた一戦は、今もなお伝説の試合として甲子園ファンの間で語り継がれている。
立大に進学後も、2年時秋の東京六大学リーグ戦で36年ぶり2人目の完全試合を達成するなど投手の柱として活躍したが、野球の道には進まず、アナウンサーに転身。日テレ入社後はスポーツ実況を軸に「ズームイン! サタデー」の5代目総合司会を務めるなど情報番組でも活躍した。
日テレの男性アナウンサーとしては、上重アナの先輩にあたる藤井アナのフリー転身が明らかになったばかりだが、2人の退社に関連性はなく、タイミングが偶然重なっただけのようだ。近くNHKの青井実アナ(43)が退職することも明らかになっており、ベテランの男性アナのフリー転身が相次いでいる。春からは男性アナウンサー界に新しい風が吹きそうだ。同局はスポーツ報知の取材に「人事の詳細についてはお答えしておりません」とコメントしている。
◆上重 聡(かみしげ・さとし)1980年5月、大阪・八尾市生まれ。43歳。立大コミュニティ福祉学部卒業後の2003年に日本テレビに入社、同期に鈴江奈々アナ、右松健太氏(現・報道局記者)、森麻季(現・フリー)ら。「DON!」「ズームイン!サタデー」「スッキリ」「バゲット」などを経て、現在は「シューイチ」「DayDay.」(ナレーション)出演中。著書に「20年目の松坂世代」など。身長181センチ。右投右打。
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Source: 注目トピックスch